ぎょっとした。 うちの庭木に、男の子がよじ登っているのだ。 「あぶないわよ」 慌ててサンダルをつっかけて外に出ると、枝にしがみついたままこちらを振り向いた。夏が明けてすぐにしては色白で、どきっとするほどきれいであどけない顔をしている。羽織って…
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